【既存金融機関系・助言型ロボアドバイザー】北陸銀行はてなくんを徹底解説!

国内フィンテックベンチャー×地銀が手がける助言型ロボアド

今回取り上げたいロボアドバイザーは、富山県の地銀である北陸銀行が手がける投信ロボアドバイザーはてなくんです。

実は、裏側のシステムは、フィンテックベンチャーのFinatextが日本IBMと組んで提供しているそうです(FinatextはロボアドのエンジンやUI/UXを提供し、日本IBMはアプリ基盤の構築を担当)。

注目される東大発のフィンテックベンチャーがエンジン開発を担当した助言型ロボアドについて、当サイトにて評価をしたいと思います。

はてなくんは、助言型のロボアドバイザーで、北陸銀行の投資信託販売のチャネル戦略の一つという位置付けと思われます。ただし、そのエンジンやアプリ環境を提供するのが、Finatextと日本IBMのタッグです。

Finatextは、大手証券会社やメガバンクとパートナーを組んでアプリを提供しています。ユーザーが株価予想を共有する『あすかぶ!』が有名でしょうか。

また、金融情報機関と提携し、データ解析やAIの分野で研究開発も進めたりと、スタートアップ企業ながら、フィンテック界隈では知名度が高く、十分すぎる実績を築いているベンチャー企業です。

さて、そんなFinatext×日本IBM×北陸銀行が手がけるはてなくんですが、以下の4つの視点から分析し、格付(S>A>B>C>Dの5段階)を付与したいと思います。

  1. ポートフォリオ構築・助言機能
  2. 運用実務機能
  3. ユーザー管理機能
  4. コスト(手数料)

助言型と、投資一任型を横並びで比較するのは、難しいですが、投資一任型とも比較できるような視点を極力盛り込むことで、比較を可能にしているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1. ポートフォリオ構築・助言機能

助言内容は至ってシンプルで、ベーシックなものです。主なポイントは以下でしょうか。

  • (恐らく)平均分散法に基づいて最適なポートフォリオを計算
  • ユーザーはリスク許容度に関する質問に回答
    • 投資家に提案するポートフォリオの数は6つと、他社と比較して平均的な水準
  • 最終的に、助言に合わせた投資信託を提案
    • 北陸銀行の販売チャネルの一つですが、各社の投信を選択できるので中立性あり

2.運用実務機能

最終的に、①資産クラスごとに個別の投資信託を奨める場合と②バランス型ファンドを奨める場合と、ユーザーの選好に応じて提案されます。

バランス型ファンドを選択すれば、リバランスや再投資(配当に対する税金もかからない)がされる点は、投資一任型と比較した際の効率的な一面として評価できます。

この点は、必ずしもはてなくんだけに当てはまる利点ではなく、同様にバランス型ファンドを提案してくれるロボアドは他にも提供されています。ですが、はてなくんのように、個別投資信託も含めて提案される選択肢があるのは、ユーザーの投資ユニバースが広がるので良いように感じます。

選択肢が広がって、逆に選べなくなる方もいそうですが。。

また、究極的には、「提案ポートフォリオに近い、低コストのバランス型ファンドを自身で探せば良い」という見方もできます。正直、それは面倒ですが。。

3.ユーザー管理機能

UIはシンプルで分かり易い作りになっています。資産構成といったベーシックな情報に加え、過去シミュレーションに加え、将来予測が載っており投資成果のイメージが分かり易いです。

ただし、3年分の過去シミュレーションしか載っていないため、2008年の金融危機時のような大きく損失が出るタイミングで、どうなるかのイメージが付かないのは、マイナス評価でしょうか。

4.コスト(手数料)

助言型ロボアド全般に言えることですが、助言サービスそのものには、手数料はかかりません。北陸銀行の投信販売チャネル戦略の一つという位置付けなので、最終的に投資信託を購入してもらい、そこで販売手数料を落としてくれれば良い訳です。

なので、ユーザー側から見たコストは、投信手数料(売買手数料や信託報酬等)のみとなります。

Q&Aの一部に、「低コストを重視する」旨を回答できる質問があるため、ここでそれを選んでおけば、自然と低コストの投信が選ばれると思われます。

まとめ

以上、4つの視点で分析してきた結果、野村のゴールベースの評価はBとします。

助言内容はオーソドックスですが、中立性があるのは評価できますね。ユーザー管理機能も、ベーシックな情報は全て載っており、過去シミュレーションの期間が短いのが気になったぐらいです。

質問の一部に、低コスト重視であることを回答できるため、そうすればラインナップから低コスト投信を選んでくれると思われるので、そこは良いなと感じます(ユーザーがわざわざ探す手間がいらないため)。

また、バランス型ファンドを選好すれば、ファンド内でリバランスをしてくれるので、取引手数料や税金といった面では、効率が良いと考えます。

裏側のエンジンは、フィンテックベンチャーであるFinatextが担っており、今後の革新的なサービス改善が見込めるかもしれず、当サイトでは、引き続きはてなくんの動向を追っていきたいと思います。

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