【既存金融機関系・助言型ロボアドバイザー】野村のゴールベースを徹底解説!

国内最大手証券会社による助言型ロボアド

今回取り上げたいロボアドバイザーは、野村のゴールベースです。

国内最大手証券会社の野村証券が提供する助言型ロボアドについて、当サイトでも評価をしたいと思います。

野村のゴールベースは、助言型のロボアドバイザーですが、野村証券が自社グループの投資信託(のむラップファンドシリーズ)を販売するチャネルの一つとして提供が開始されました。大手の既存金融機関は、こうしたチャネル戦略の一環として、ロボアドを開発する傾向が強いようです。

さて、そんな野村のゴールベースですが、以下の4つの視点から分析し、格付(S>A>B>C>Dの5段階)を付与したいと思います。

  1. ポートフォリオ構築・助言機能
  2. 運用実務機能
  3. ユーザー管理機能
  4. コスト(手数料)

助言型と、投資一任型を横並びで比較するのは、難しいですが、投資一任型とも比較できるような視点を極力盛り込むことで、比較を可能にしているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1. ポートフォリオ構築・助言機能

助言内容は至ってシンプルで、ベーシックなものです。主なポイントは以下でしょうか。

  • 平均分散法に基づいた時価総額インデックスに対するパッシブ投資を再現
  • ユーザーはリスク許容度と投資目的に関する質問に回答
    • 投資家に提案するポートフォリオの数は5つと、個々人の志向を反映するには、相対的に少ない印象
  • 最終的に、助言に合わせた自社のバランス型ファンド(のむラップファンドシリーズ)を提案
    • 種類は全部で5つで回答に対する診断結果とリンク(保守型、やや保守型、普通型、やや積極型、積極型)
    • 販売チャネルの一つという位置付けが明白で中立性には欠ける印象

2.運用実務機能

最終的に自社Gバランス型ファンドに誘導するため、その中でリバランスや再投資(配当に対する税金もかからない)がされる点は、投資一任型と比較した際の効率的な一面として評価できます。

この点は、必ずしも野村のゴールベースだけに当てはまる利点ではなく、同様にバランス型ファンドを提案してくれるロボアドは他にも提供されています。

また、究極的には、「提案ポートフォリオに近い、低コストのバランス型ファンドを自身で探せば良い」という見方もできます。正直、それは面倒ですが。。

3.ユーザー管理機能

UIはシンプルで分かり易い作りになっています。資産構成といったベーシックな情報に加え、将来予測が載っており投資成果のイメージが分かり易いです。
ただし、過去シミュレーションが載っていないため、金融危機時のような大きく損失が出るタイミングで、どうなるかのイメージが付かないのは、マイナス評価でしょうか。

4.コスト(手数料)

助言型ロボアド全般に言えることですが、助言サービスそのものには、手数料はかかりません。野村証券の投信販売チャネル戦略の一つという位置付けなので、最終的に自社Gの投資信託(のむラップファンド)を購入してもらい、そこで手数料を落としてくれれば良い訳です。

なので、ユーザー側から見たコストは、投信手数料(売買手数料や信託報酬等)のみとなります。
のむラップファンドシリーズは、売買手数料が1%で、信託報酬が1~1.5%程度と、他社のサービスや投資信託と比較して、相対的に高いです。

まとめ

以上、4つの視点で分析してきた結果、野村のゴールベースの評価はCとします。

助言内容はオーソドックスかつ、中立性がないため評価は相対的に低くなります。ユーザー管理機能も、過去シミュレーションが載っていないのが他社サービスと対比した際に、少し気になる点でしょうか。。

また、助言内容を考えると、コスト効率も良くないと感じます。
自社のバランス型ファンドであるのむラップファンドシリーズが提案されますが、当シリーズは信託報酬等が比較的高いです。ただし、ファンド内でリバランスをしてくれるので、取引手数料や税金といった面では、効率が良いと考えます。

特に中立性の部分や最終的に誘導する投資信託のコストを中心に、今後のサービス改善を期待し、当サイトでは、引き続き野村のゴールベースの動向を追っていきたいと思います。

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