仮想通貨市場のバブル度を測るビットバブル指数を作ってみた

どうも、eVestment BootCampの管理人、一億総投資家社会を目指す木戸です。

先日、自身への戒めとして、仮想通貨(主にブロックチェーン技術について)を振り返った直後に、JPモルガンのダイモンCEOが過激発言をして、市場が暴落してます…orz

従来型の金融マンの間では、意見が二分していて、肯定派(仮想通貨市場はバブルではない派)とダイモン氏のように否定派(仮想通貨はバブルだ派)がいます。

本記事では、実際のところ、仮想通貨市場がバブルなのかそうでないのかを、客観的な数値を作って分析したいと思います。

仮想通貨肯定派・否定派の声

今回、仮想通貨否定派のダイモン氏は以下のような発言をしています。

ダイモンCEOはニューヨークでの投資家会議で、ビットコインは「良い終わり方はしないだろう」と述べ、バブルがはじけると予言。「これは詐欺」であり、最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップ球根より悪い」と指摘した。

同CEOはその上で、JPモルガンのトレーダーがビットコイン取引を始めたとしたら、「即座に解雇するだろう。理由は2つだ。当行の規則に反する上に愚かであり、いずれも危険なことだ」と語った。

(出所:『ビットコインは詐欺、取引行えば即解雇する-JPモルガンCEO』より抜粋)

「ビットコインは詐欺」とか「ビットコイン取引を始めたら解雇」というのも、それは言いすぎな気もしますが。。
いずれにせよ、注目したいのはこれまでの否定派同様に、「仮想通貨バブル」であると、それも最古のバブルとされるチューリップバブルよりもひどいと言っている点ですね。

一方で、米ヘッジファンドHayman Capital Managementの創業者カイル・バス氏のように、「仮想通貨はバブルではない」と主張する肯定派もいます(以下、バス氏の発言を引用)。

ビットコインはバブルではなく、ビットコインは世界的に毎日約20億ドルにものぼる多くの取引がされており、その流動性が裏付けになるとしている。また、デジタル資産として確立されたとし、年金基金やヘッジファンドなどといった証券のような要件をすでに満たしているという。

バス氏は以前まで、ビットコインの価格上昇のトレンドに懐疑的であるとしており、ビットコインの根本的な価値に対して否定していた。その後、バス氏は3年間かけて学び、ビットコインを中心とした経済が生まれることや、その価値が広く認知され効率的な規制の上で市場を作っていくことが分かったという。

(出所:『ビットコイン(Bitcoin)はバブルではない~リーマンショック当てたカイル・バス氏が語る』より抜粋)

否定派・肯定派どちらの言い分も正しいように聞こえるし、正直どちらを信じたら良いのか、よく分からないんですよね。。

そこで、客観的な数値を作って、実際のところどうなのかを調べてみることにしました!

仮想通貨市場がバブルなのかどうか調べてみよう

バフェット指標を参考に

参考にしたのは、株式市場のバブル度を調べるバフェット指標です。

バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。

(中略)

これまで、バフェット指標は、米国のITバブル(1998-2000)やサブプライムバブル(2006-2007)で過熱気味(暴落シグナル)を示していたほか、日本の不動産バブル(1998-1989)でも過熱気味を示していました。

(出所:『iFinance バフェット指標』より抜粋)

全世界で見た時のバフェット指標は、以下のように計算できるようです。

⇒バフェット指標 = 世界の株式時価総額/世界の名目GDP

ちなみに、世界の株式市場は、バフェット指標でみるとすでに過熱気味の状況だそうです(『日経新聞:世界株に割高サイン? バフェット指標100%超 』より)。

仮想通貨投資はベンチャーキャピタル投資だ

当サイトで以前から主張していることですが、仮想通貨投資は、ベンチャーキャピタル投資です。

特に、主にスタートアップ企業が、トークンを発行して資金を調達することを踏まえれば、仮想通貨投資は、ベンチャーキャピタル投資といえます。

仮想通貨や企業が発行するトークンになぜお金があつまるかというと、「その技術や企業のサービスの成長性に期待している」というのが、理由なのではないでしょうか。

そう考えると、仮想通貨のバブル度は、ベンチャー企業界隈のバブル度を測るのと同義かと。このため、仮想通貨市場だけを見ると、バブル度を過小評価することになりそうです。

なので、バフェット指標の仮想通貨版を作るとすると、分母は世界の名目GDPにするのは良いとして、分子には、①「(従来通貨の)ベンチャーキャピタル市場の時価総額」に②「仮想通貨市場の時価総額」を足し合わせた金額を使うのが妥当なのではないでしょうか。

うん、きっとそうだ(笑)。

バフェット指標の仮想通貨版を定義

という訳で、バフェット指標の仮想通貨版、名付けてビットバブル指標(仮)を以下のように定義したいと思います。

⇒ビットバブル指標 = (①世界のベンチャーキャピタル時価総額+②仮想通貨時価総額)/世界の名目GDP

これは、同時に世界のベンチャー企業界隈のバブル度も測ることになります。

この指標の現在の数値と、過去にバブルと言われた当時の数値を比較することで、現在の水準がバブルと呼ばれた水準と同程度なのか否かが分かることでしょう。…多分。

比較するバブルは、1999年から2000年の間のITバブルが適当でしょうか。ITバブルが崩壊した2000年時12月時点の数値と、現在の数値を比較してみたいと思います。

ビットバブル指標を算出してみよう

分子・分母の数値として、それぞれ以下を参照することにします。

  • 分子① 世界のベンチャーキャピタル時価総額:McKinseyが公表する数値を利用
  • 分子② 仮想通貨時価総額:CryptoCurrency Market Capitalizationsの数値を利用
  • 分母 世界の名目GDP:国際通貨基金(IMF)が公表するNominal GDPの数値を利用

さて、いよいよビットバブル指標を算出してみます!

⇒現時点:ビットバブル指標 = (①0.524兆ドル+②0.135兆ドル)/77.99兆ドル ×100 = 0.84

⇒2000年12月:ビットバブル指標 = ①0.142兆ドル/33.82兆ドル ×100 = 0.42

2000年の数値はベンチャーキャピタルの正確な数値がなかったので、 プライベートエクイティ全体の数値に、現在のベンチャーキャピタル戦略が占める割合(約20%)をかけて算出

という訳で、現在の数値0.84は、過去に起きたITバブル時の数値0.42の2倍近い水準にあることが分かりました!
(ちなみに、2007-08年の信用バブル時の数値は、0.72

やっぱりバブルなのかな~。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、市場の過熱感(バブル度)を測るために、バフェット指標を参考に、ビットバブル指標を作ってみました。

その数値は、現在が0.84であるのに対し、ITバブル時は0.42でした(2007-08年の信用バブル時は0.72)。

この指標から判断すると、やはり現在の仮想通貨市場(ベンチャーキャピタル市場)はバブルなのかもしれません。。

ただ、本指標の使い方で難しいところは、過熱していることは分かって、いつ暴落するかが分らないことです。バフェット指標では、数年以上も割高であり続けることもあったそうなのでご注意ください。

個人的には、仮想通貨投資から手を引く気はないので…
「アルトコインを長期ホールドして、ビットコインをショートする」ことで、仮想通貨市場全体の暴落をヘッジしつつ、アルトコインの成長を教授するというのが、(消極的ですが)悪くない戦略な気がしてきました。。
今度、真剣に検討してみます!

ビットバブル指標は、当サイトでカウンターを作成して定期的にチェックできるようにするつもりです。過去の長期トレンドが分かるとそれもまた面白いですよね。
ぜひ参考にしてみて下さい!

皆さんも投資で明日を切り開きましょう!
ではでは。

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