初心者が資産運用で失敗する5つの理由③ – 仕組み検討編

本シリーズでは、資産運用を始めることで、立ち往生や失敗が起きてしまう主な理由は、5つに集約されるとお伝えしてきました。

それらの理由は、逆に言えば、ポイントをしっかりと押さえ、以下の「投資のPDCAサイクル」を回すことであなたの資産運用は長期的な視点できっと上手く行くということでもあるのです。

  1. 資産運用する目的の明確化(Plan)
  2. 目的に合わせた運用計画の立案(Plan)
  3. 計画に合わせた投資内容の検討(Plan)
  4. 投資を仕組み化(Do)
  5. 定期的な運用計画・投資内容の見直し(Check・Action)

本記事では、4.投資を仕組み化~5.定期的な運用計画・投資内容の見直しについて、個別に解説したいと思います。

4.投資を仕組み化する

どの資産にどれだけ投資するかが決まれば、後は、投資を仕組み化、つまり極力自動化しておいた方が、継続的な投資が可能となります。

投資において、損をするリスクを極力小さくするための、最も基本でかつ最強の方法が、二つの分散投資、①銘柄分散と②時間分散になるのですが、こういった投資方法を自動化してしまおうという訳です。

①の銘柄分散は、例えば、株式投資において東○株のみに500万円全額を投資することを想定します。
この場合、東○が倒産したら、株の価値はゼロとなり500万円を丸々大損するため、非常に危険です。

こうした最悪の事態を防ぐために、5つの会社に100万円ずつ投資して、仮に1社が倒産しても、残りが問題ないようにする投資の仕方を、銘柄分散投資といいます。

当然、なるべく多くの銘柄に分けて投資をしたいのですが、実際にはそう上手くいきません。つまり、500万円を元手に個別株式銘柄の分散を図っても、せいぜい4-5銘柄が限界なのです。世の中には、3,500超の株式上場企業があるなか、この4-5銘柄を選定するのは、至難の業です。

よっぽど、株式投資が好きなら別ですが、そうでない方には向いていません。というかできません。

こうした悩みを解決するために生まれた画期的な金融商品が投資信託なのです。
ご存知の方も多いと思いますが、投資信託は様々な種類があり、最初から大量な銘柄に分散投資してくれている優れものです。この投資信託を買うことで、仮に10万円の投資でも、200~300の銘柄に分散した投資も可能となります(イメージは下記)。

投資信託協会HPより

こうした金融商品に投資することで、簡単に、分散投資の①である銘柄分散を仕組み化することが出来る訳です。

続いて、分散投資の②時間分散です。

これは、別名ドルコスト平均法とも呼ばれ、投資信託協会では以下のように説明されています。

投資信託や株式の価格変動リスクを軽減するため、一度にまとめて購入するのではなく、例えば毎月一定額というように、定期的に定額を買付ける投資の方法のこと。一定額で買付けるので、価格が安い時には多く、価格が高い時には少なく買付けることになり、結果として平均買付け価格を下げる効果が得られる。(投資信託協会HPより抜粋)

株式や投資信託の価格は、日々変動するので、当然、安い時に買って、高い時に売ることができれば大きな利益を得ることができます。しかし実際には、買い時と売り時を正しく当てることは不可能と言って良いでしょう。むしろ心理的に、上がってくると強気になり下がってくると不安になって、結果的に「高値で買って安値で売る」ことになりかねません。

なので、この時間(タイミング)を分散させて買うことで、買う価格をなるべく平準化させようというのが、時間分散投資(ドルコスト平均法)なのです。こうすれば、買い付け価格が高くなりすぎません。
逆に言えば、安くもならないので、メリットだけではないのですが、買い時と売り時を正しく当てることが困難なため、この方法が高値掴みのリスクを減らす方法な訳です。

そして、この時間分散を仕組み化する方法が、積立投資です。

500万円を一括で投資するのではなく、例えば、毎月10万円ずつ、コツコツと積立貯金をするイメージで、株式や投資信託に投資を続けていく方法です。

こうした方法は、銀行や証券会社を通して、簡単に設定できます。また、当サイトでも比較をしているロボアドバイザーでも積立投資を提供しているところは多いので、ぜひご検討下さい。

5.定期的な運用計画・投資内容の見直し

さて、投資のPDCAサイクルの最後に当たる定期的な運用計画・投資内容の見直しです。

これは、当初立てた運用計画に変更が生じた場合や、計画通りに投資が上手く行っていない場合に、投資内容の変更を行う必要があるということです。

例えば、3年で住宅購入資金の頭金を貯めるつもりが、急な転勤等で、住宅購入時期がズレた場合、3年ではなく5年で貯めれば良くなれば、投資期間がそれだけ伸びるため、目標リターンが下がり、結果的に投資すべき資産が変化してきます。

また、投資を開始して初年度に思いのほか投資が上手く行った場合、次の年からの目標リターンを下げることもできるため、結果的に投資すべき資産が変化してきます。

上記例とは逆のケースもありますが、いずれせによ、自身の生活状況の変化や投資の状況次第で、適切な運用計画や最適な投資内容は変化してくるため、定期的に見直しをする必要があります。

少なくとも、年に1回は見直しを行いましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、投資のPDCAサイクルで、如何に投資を継続させるかの施策を考えました。学んだことは以下です。

  • 投資を仕組み化する
    • 以下の二つの分散投資を仕組み化する
      1. 銘柄分散 ⇒ 投資信託を活用する
      2. 時間分散 ⇒ 積立投資を活用する
  • 定期的な運用計画・投資内容の見直しを行う
    • 1年に1回、自身の生活状況の変化や投資の状況に合わせ、適切な運用計画や最適な投資内容を見直す

今回の記事で、本シリーズは終了となります。

ここまで話してきた内容は、フィンテックとは、直接的には関係なく、あくまで資産運用における本質的な部分です。

しかし、資産運用のプロは、こうしたことを常に頭に入れながら、投資を行っており、フィンテックサービスをツールとして活用することで、プロ並みの投資が資産運用の初心者にも可能となります。

当サイトでは、引き続き、「誰でもプロの投資家に」することを目的に、情報発信を続けていきますので、ご期待ください!

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