【AI運用投資信託】GSAM AIブレインの実力は!?

どうも、eVestment BootCampの管理人、一億総投資家社会を目指す木戸です。

今回は、AI運用投資信託で最も資金を集めている、Goldman Sachs Asset Management(GSAM)の「グローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)」について特集します。

何と、商品の設定から8ヶ月で約2,500億円まで、残高が積みあがっています!(2017/10/20現在)

凄いですね。。

パフォーマンスも設定来で、+10%前後の好成績です(正確には、為替ヘッジあり:+8.45%、為替ヘッジなし:+11.18%)。

それでは、早速AIブレインについて調べていきたいと思います!

GSAMが運用するAIブレインですが、分類としては、従来のクオンツ運用ファンドにAIが利用されるようになった投信に該当するようです。

この分類は、これまで株価や財務データのような分析し易いデータしか利用してこなかったのに、非構造化データをAIを利用して分析するようにした投資信託です。

非構造化データとは

組織や人間の様々な活動をより効率的で生産的にするために、数値、文書、画像、音声、動画など、人のコミュニケーションをより表現するデータのこと

(出所:ウィキペディア『非構造化データ』)

AIブレインの基本情報

ここでは、AIブレインの基本情報を確認してみましょう。

運用内容

運用内容は、日本を含む先進国の株式運用で、6割弱が米国の株式、1割弱が日本の株式となっています。

MSCIワールド株式インデックスに追随する投資信託(ETF)に勝つのであれば、投資する意味があるということでしょうか。

運用手数料

運用手数料は1.225%となっています。

同様の運用内容の投資信託の平均が、1.8%前後なので、それと比較すると低水準ですね(モーニングスターより先進国株式アクティブファンドの平均手数料を検索)。

MSCIワールドをトラックする投資信託の手数料が、最安で0.21%なので、これに手数料控除後で、勝とうとすると、1%超はパフォーマンスで上回る必要がありますね。

それでは、実際に運用成績を確認してみましょ~。

運用成績

直近までの運用成績は以下となっています(為替ヘッジなしのみ確認)。

<AIブレイン(為替ヘッジなし)>

1ヶ月 +5.33% 3年 –%
3ヶ月 +5.86% 5年 –%
6ヶ月 +10.64% 10年 –%
1年 –% 設定来 +11.18%

モーニングスターの検索結果によれば、日本で売られている投信の中では、上位1/4程度にランクインしていますので優秀といえそうです。

一方で、MSCIワールド(MSCIコクサイ含む)のインデックス投信の成績は、以下となります(iFree外国株式インデックスを参考として利用)。

1ヶ月 +4.64% 3年 –%
3ヶ月 +4.99% 5年 –%
6ヶ月 +8.96% 10年 –%
1年 –% 設定来 –%

こうしてみると、6か月間の時点で、2%弱勝っていますね!現在の所では、AIブレインに投資することは意味が見出せそうです。

やはり、AIが運用に携わると強いのでしょうか??

さて、ここからは、具体的にどういった運用がされていて、AIはどのように活用されているのかを確認してみたいと思います!

運用担当者へのインタビューにて

日経新聞による、この投信の運用担当者へのインタビューを確認してみました(以下、抜粋)。

――この投信の開発の経緯は。

株価や財務諸表などの数字データに加え、2008年ごろからAIを使って文章情報などを分析した投資アイデアも運用に取り入れた。~(中略)~30年近いクオンツ運用の歴史と近年のAIの融合がこのファンドの強みだ。

(出所:日本経済新聞『投信運用にAI活用 ゴールドマン担当者に聞く』)

30年近いクオンツ運用とAIが融合されたという歴史ある運用ですね。

驚きなのが、AIによる運用は2008年から行っていて、すでに10年弱AIを活用している点です。他のAIを活用する投信が、最近活用を始めたことを考えると、AI運用という点でも歴史が深いことになりますね。

そして、そして、何と、運用担当者が「諏訪部氏」という日本人だそうです!凄いですね!世界でもトップクラスの運用会社で、日本人が、ニューヨークの本社で運用チームをまとめているなんて、誇らしいですね。

年収は1億円超えてそう。。羨ましいですね(笑)

AIの具体的な役割とは?

さて、AIブレインでは、AIはどういう役割を担っているのでしょうか?

こちらもインタビューを確認してみましょう(以下、抜粋)。

――実際の運用でAIはどう使われるのか。

世界中のアナリストが発信するリポートをコンピューターに読み込ませ、微妙なニュアンスまで分析している。最終的にアナリストが『中立』と判断しても、買いに近い中立と売りに近い中立があり、微妙なニュアンスがリポートに表れる

各社のホームページのアクセス数、閲覧ページ数といった情報を集める。例えば、航空会社やホテル関連企業などはアクセスの増減などを調べることで将来の売り上げをある程度予想できる

ニュースも分析対象としては重要で、世界中で日々流れているニュースを分析し、どのような出来事が株価に重要か学習させている。さらに、決算発表時の議事録などを分析することで、数字だけでは捉え切れない微妙なニュアンスを読み取る

(出所:日本経済新聞『投信運用にAI活用 ゴールドマン担当者に聞く』)

ざっくりまとめると、以下のような分析をAIが担っているんですね。

  • 株式アナリストのレポート分析(文章解析)
  • HPのアクセス数分析(WEBトラック解析)
  • ニュース分析(文章解析)
  • 決算議事録分析(文章解析)

基本的には、文章解析が基本になるんでしょうか?

確かに、大量の文章を人の目でいちいち確認していてもキリがないですよね。こういったものをAIが確認して情報をまとめて、結果だけを示してくれると楽ですよね。

個人的にも仕事をしていて、文章を読むことがありますが、AIが要点をまとめて示してくれると仕事が捗って良いな~と思います。

人間はもういらないのか?

運用の99%は、AIを含むコンピュータが全て運用を担っているそうです。これで、運用成績が良いのですから最早人間は必要ないんですかね…?

これに関しては、こんなインタビュー記事が(以下、抜粋)↓

――AI運用での人間の役割は。

ファンドマネジャーとして運用プログラムが何を知っていて何を知らないか把握することが重要だと考えている。

(出所:日本経済新聞『投信運用にAI活用 ゴールドマン担当者に聞く』)

これは、非常に優秀なAIにも限界があるため、どこかで人間の判断が必要ということを示していそうです。

結果の解釈や、結果を受けてどのように投資を行うのかは、あくまで人間による判断が必要ということなのかもしれませんね。ちょっとホッとしました。。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、AI運用投資信託で最も資金を集めている、Goldman Sachs Asset Management(GSAM)の「グローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)」について特集しました。

記事の内容をざっくりまとめると、以下となります↓

  1. 運用内容は、日本を含む先進国株式への投資(米国6割、日本1割)
  2. 運用成績は優秀で、投資することに意味は見出せる
  3. AIは主に文章の解析に活用されている?
  4. それでも人間は必要

AIブレインのこれからが益々楽しみになる調査結果でした~。

それでは、皆さんも投資で明日を切り開きましょう!

ではでは。

※ 投資は自己責任でお願いします。

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