【AI運用投資信託】大和『日本株カムイAI戦略戦略』の実力は!?

明けましておめでとうございます!

「『お金に働かせる』をもっと身近に!」、eVestment BootCampの管理人、木戸です。

今年もよろしくお願い致します。

さて今回は、大和投資信託が開発・運用を行う、AI運用投信「日本株カムイAI戦略ファンド」について特集します。

日本株に特化したロングオンリー戦略で、投資残高は1億円、パフォーマンスは設定来+5.5%となっています(2017/12/29現在)。

AI運用投資信託比較表で確認したところ、アセットマネジメントOne(AM One)の商品『ビッグデータ活用日本中小型株式』との競合になりますが、現状、資金の集まり具合が、AM Oneの商品と大きく差を付けられています。

というのも、現在、試験運転中のようで、一般向けに販売はされていないからです。とはいえ、パフォーマスの開示はされており、足元までの成績は悪くない気がするので、運用の内容や実力を確認してみたいと思います!

日本株カムイAI戦略ファンドは、大和投資信託が運用していますが、AIを活用した投資助言をカムイキャピタルが行います。

分類としては、AIによる投資判断を活用した、いわゆるクオンツ型の日本株式ロングオンリー戦略の投資信託に該当します。

金融市場に加え、ポイントカードの購買情報等のビッグデータを用いて、AIの解析によって週次で株価騰落予測を行います。その予測を元に、日本株先物での売買を行うようです。

日本株カムイAI戦略ファンドの基本情報

ここでは、日本株カムイAI戦略ファンドの基本情報を確認してみましょう。

運用内容

運用内容は、日本株式の先物に投資を行います。以下の説明にあるように、ショートポジションは取らず、株と短期国債(現金代替でしょうか?)の機動的な入れ替えを行います。

ファンドの特色

AIモデルを活用したわが国の株式市場の騰落予測により、わが国の株価指数先物取引を買建てるとともに、残存期間の短いわが国の債券に投資します。

(出所:大和投資信託プレスリリースより一部抜粋)

日本株インデックスに追随する投資信託(ETF)に勝つのであれば、投資する意味があるということになります。

運用手数料

信託報酬(手数料)は1.19%(税抜き)となっています。

同様の運用内容の投資信託の平均が、1.55%程度なので、それと比較すると低水準ですね(モーニングスターより)。また、AI運用投信の平均(1.3%程度)と比較した場合でも低いです。

この辺は、この投資信託に投資することのメリットといえそうです。

とはいえ、日本株インデックスにトラックする投資信託(ETF)の手数料は、最安で0.06%なので、これに手数料控除後で勝てば良く、そのためには年率1.1%超のパフォーマンスを出す必要があります。

それでは、実際に運用成績を確認してみましょ~。

運用成績

直近までの運用成績は以下となっています。

<日本株カムイAI戦略ファンド(2017/11/30)>

1ヶ月 +0.33% 3年 –%
3ヶ月 –% 5年 –%
6ヶ月 –% 10年 –%
1年 –% 設定来 +4.36%

モーニングスターの検索結果によれば、1ヶ月のリターンだと、下位10%とあまり芳しくない成績となっております。

一方で、同基準日の日本株インデックス投信の成績は以下となっています(iシェアーズ TOPIX ETF(手数料:0.06%)を参照)。

1ヶ月 +1.49% 3年 –%
3ヶ月 +11.64% 5年 –%
6ヶ月 +15.27% 10年 –%
1年 +24.39% 設定来 +23.97%

1か月間の時点は負けていますが、設定来のパフォーマンス4.36%はどうでしょうか?

約3か月のパフォーマンスになるので、11.64%との比較になりますが大幅に負けてますね。どうやら現時点において、日本株カムイAI戦略ファンドに投資する意味はあまり見出せないようです。

ただし、短期国債との入れ替えを機動的に行うため、恐らくリスクは低いものになっていると予想されます。このため、なるべくリスクを抑えた日本株投資をしたい場合には良いのかもしれません。

さて、ここからは、具体的にどういった運用がされていて、AIはどのように活用されているのかを確認してみたいと思います!

具体的な運用プロセス

まだ販売していないようなので、情報が限られますが、以下が運用プロセスの概要となります。

  • AIモデルを活用して、日本株式市場の騰落を予測
  • 株式市場の騰落予測に応じ、株価指数先物取引の組入れの有無を週次で見直す
  • 株式市場の下落が予想される場合は、株価指数先物取引の買建ては行わない
    • この場合は、恐らく短期日本国債に投資を行う

まとめ

いかがでしたか?

今回は、大和投資信託がカムイキャピタルと共に、開発・運用を行う、AI運用投信「日本株カムイAI戦略ファンド」について特集しました。

記事の内容をざっくりまとめると、以下となります↓

  1. 運用内容は、日本株式に投資を行うロングオンリー戦略(短期国債と機動的に入れ替える)
  2. 運用成績は芳しくなく、同様の戦略の低コストETFには手数料控除後で負けており、投資することの意味は薄い
    • ただし、低リスクの可能性が高く、なるべくリスクを抑えた日本株投資をしたい場合には良いかも
  3. AIを用いて株式の週次の騰落予測を行っている

今後のパフォーマンスの伸びに期待しましょう(特に株式市場の下落局面での)!販売が開始されればそれだけ選択肢が増えることになるので、投資家としては嬉しいですしね。

それでは、皆さんも投資で明日を切り開きましょう!

ではでは。

※ 投資は自己責任でお願いします。

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