【AI運用投資信託】三菱UFJ国際投信のAI日本株式オープンの実力は!?

「『お金に働かせる』をもっと身近に!」、eVestment BootCampの管理人、木戸です。

今回は、三菱UFJ国際投信が開発・運用を行う、AI運用投信「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))」について特集します。

国内の大手金融機関では、最も早く動いた先ですが、先日作成したAI運用投資信託比較表で確認したところ、10か月程度経過して108億円ほどの残高となっており、後発組に負けているようです。

日本株のロング・ショート戦略ということで、当該サイトで推しているエンダウメント運用に組み込むことができる投資信託かもしれません。

パフォーマンスは設定来で、+2.0%(2017/12/12現在)。それでは早速、日本AIについて調べていきたいと思います!

日本AIは、三菱UFJ国際投信が運用していますが、分類としては、AIによる銘柄選択や市場予測を元に、人が最終的な投資判断を行うセミクオンツ型の株式ロング・ショート戦略の投資信託に該当します。

AIのモデルについては、三菱UFJ信託銀行と三菱UFJトラスト投資工学研究所が開発しています。

特に、相場の先行きを予測するモデルでは、近年話題の「ディープ・ラーニング」を用いており、データの特徴から因果関係を見出して翌日の株式市場の値動きを予測してくれます。

従来型の「クオンツ運用」では、分析モデルがうまく機能しないときに人間がモデルを見直して改善していく必要があったのですが、ディープ・ラーニングを用いることによって、AIが日々の相場を見て自ら学ぶため、相対的に迅速な対応が可能になったそうです。

ディープラーニング

(狭義には4層以上の)多層のニューラルネットワークによる機械学習手法である。
~(中略)~
音声・画像・自然言語の解析を対象とする問題に対し、他の手法を圧倒する高い性能を示し、2010年代に普及した。AIが「自ら学び、考える」ことができるようになる機械学習の一種。

(出所:ウィキペディア『ディープラーニング』およびモーニングスター社による運用者インタビューより)

日本AIの基本情報

ここでは、日本AIの基本情報を確認してみましょう。

運用内容

運用内容は、基本的に日本株式の現物と先物を対象に、ロングポジション(買い)とショートポジション(売り)を駆使した運用を行います。

同じように、日本株式ロング・ショート戦略を取る投資信託(ETF)は少ないのですが、最もコストが安い上場高配当低ボラ(証券コード:1490)が比較対象として有効と思われます。

この投資信託は、当サイトでも紹介したエンダウメント運用には欠かせないETFとして登場しました。

⇒参考記事『【ヘッジファンドの民主化】上場高配当低ボラ(βヘッジ)はヘッジファンドとして機能するのか?

手数料控除後のパフォーマンスで、1490に勝っているのであれば、投資する意味があるということになります。

運用手数料

信託報酬(手数料)は1.20%(税抜き)となっています。

同様の運用内容の投資信託の平均が、1%程度なので、それと比較すると高水準ですね(モーニングスターより)。ただし、AI運用投信の平均(1.3%程度)と比較した場合は、若干安いです。

ただし、比較対象として採用した1490の手数料は、0.45%なので、これに手数料控除後で勝つためには、年率0.75%超のパフォーマンスを出す必要があります。

それでは、実際に運用成績を確認してみましょ~。

運用成績

直近までの運用成績は以下となっています。

<日本AI(2017/11/30)>

1ヶ月 +0.21% 3年 –%
3ヶ月 +2.62% 5年 –%
6ヶ月 +1.57% 10年 –%
1年 –% 設定来 +1.94%

モーニングスターの検索結果によれば、6ヶ月以内リターンだと、日本で売られているヘッジファンド投信の中では、51位(81本中)と、あまり芳しくない成績となっております。

一方で、同基準日の1490の成績は以下となっています。

1ヶ月 ▲0.60% 3年 –%
3ヶ月 ▲1.88% 5年 –%
6ヶ月 ▲2.74% 10年 –%
1年 –% 設定来 –%

日本AIは、1490に全期間で勝ち、6か月間の時点で+4.3%と大幅な超過収益率をたたき出しており、現時点において日本AIに投資することに意味が見出せるようです。

さて、ここからは、具体的にどういった運用がされていて、AIはどのように活用されているのかを確認してみたいと思います!

具体的な運用プロセス

日本AIでは、具体的に、以下の2つの戦略を駆使して投資判断を行っています。

運用プロセスのイメージ

  1. 株式個別銘柄戦略:
    日本株式(個別銘柄)への投資に加え、組入株式における株式市場に対する感応度を排除できると考える量の株価指数先物の売建てを行うことで収益の獲得をめざします。

  2. 先物アロケーション戦略:
    株式相場が上昇局面であると判断した場合に 、株価指数先物の売建ての量を減らして実質株式組入比率を引き上げることにより、株式相場の上昇による収益も一部獲得することをめざします。

(出所:日本AI『交付目論見書』より)

上記のAIによる情報を元に、最終的に人が投資判断を行って、投資ポートフォリオを構築していくようです。

先物アロケーション戦略によって、株式相場の上昇局面では、ショートポジション(売り)を減らすことで、相場に追随できるような作りになっていますね。恐らく、これが1490に大きく勝った要因と思われます。

1490は、相場の局面に合わせて、ポジションを機動的に調整することはしないため、この点が日本AIの強みといえます。AIが的確に相場の局面を読んでいるという意味では、さすがですね!

まとめ

いかがでしたか?

今回は、三菱UFJ国際投信が開発・運用を行う、AI運用投信「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))」について、特集しました。

記事の内容をざっくりまとめると、以下となります↓

  1. 運用内容は、国内株式に投資を行うロング・ショート戦略
  2. 運用成績は悪くなく、現時点では投資することに意味は見出せると思われる
  3. AIによる相場局面の読みは的確で強みと考えられる

国内運用機関のプロダクトとしては、残高が伸び悩んでいますが、投資する価値はあるのではないでしょうか。今後、更に良いパフォーマンスを出していくことを期待しましょう!

それでは、皆さんも投資で明日を切り開きましょう!

ではでは。

※ 投資は自己責任でお願いします。

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