【高配当ETF】ハイイールド債JNKとHYGを比較分析してみた

「『お金に働かせる』をもっと身近に!」、eVestment BootCampの管理人、木戸です。

このカテゴリでは、管理人がオススメする投資信託(ETF)について、紹介していきます!

今回は、何と言っても高い配当率が魅力のハイイールド債のETFに焦点を絞ります。

ハイイールド債は、別名「ジャンク債(投資不適格社債)」とも呼ばれ、信用力の低い企業の債券(借金)を意味します。信用力が低い分、利息が高く、配当率が高い訳です。ただし、当然、一社のみに投資をすると貸し倒れてしまうリスクも高くなります。

しかし、ETFであれば、少ない資金で、何百社にも分散投資が可能なので、貸し倒れるリスクは基本的にはないので、そういう観点においては安心して投資ができます。

そんなハイイールド債のETFについて、人気の高い2つの銘柄(HYG・JNK)を比較・分析して紹介します!

ハイイールド債ETFの比較内容と結果は?

さて、今回紹介するハイイールド債ETFは次の2銘柄です↓

  1. HYG:iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF
  2. JNK:SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF

いずれも米国の信用力の低い企業に対する債券(借金)に投資をするETFとなります。

信用力の高い、所謂、投資適格社債(⇔ジャンク債)と対比されることが多いのですが、投資適格社債(大企業の社債)に比べ倒産し易い分、高い利息をもらえるというのが、ハイイールド債の簡単な特徴です。

これらの銘柄について、以下の観点で比較・分析します↓

  • 配当率の高低
  • 経費率の高低
  • 信用力の高低
  • パフォーマンスの優劣

配当率の高低

ハイイールド債の魅力は、何と言っても高い配当率です。どちらの銘柄がどれだけ配当率が高いかを比較することで、この観点での魅力度を比較します。

さて、気になる配当率は、以下です↓

  HYG JNK  参考:米国投資適格社債
2013年 6.1%  6.1%  3.9% 
2014年 5.7%  5.9%  3.4% 
2015年 5.9%  6.6%  3.5% 
2016年 5.3%  6.1%  3.3% 
2017年(予測含み) 5.1%  5.6%  3.2% 

配当率の高さでは、JNKに軍配が上がりますね。

ですが、どちらも投資適格社債と比較すると高い配当率を誇っていますね。

また、いずれのETFもハイイールド債の利息が毎月分配される形式となっており、仮に100万円投資したら、年間5-6万円として、5千円前後のお小遣いが毎月チャリンチャリン入ってきます。

良いですね。

経費率の高低

続いて、経費率の高さを比較します。

ETFは便利な分、その運営にはコストがかかり、それを投資家が負担する必要があります。当然、このコストが高ければ、どれだけ配当率が高くても目減りしてしまうので、なるべく低い方が良い訳です。

これは、HYGが0.49%であるのに対し、JNKが0.40%となっており、ここでも軍配はJNKに挙がりました。

その差は0.09%なので、仮に100万円投資していたら年間9,000円(100万円×0.09%)の差が出てきます。10年投資したら9万円ですからね。馬鹿に出来ない差ですよね。

信用力の高低

続いて、信用力の高低を比較します。 

ハイイールド債は、高配当を得るために、信用力の低い企業に投資を行います。そして、その中でも相対的になるべく信用力の高い企業に投資をするETFもあれば、その逆のETFもあります。

極端な話、「とても配当率が高いけど、実は全て潰れかけのゾンビ企業に投資をしていました」なんてこともあるかもしれません。

これはあくまでたとえ話ですが、信用力の高低がETFによって微妙に異なってくるため、それを確認する必要があるんです。

それを確認する尺度が、格付けになります。格付け機関と呼ばれる第三者が各企業の信用力を見極め、以下のような格付け(信用力スコア)を付与してくれているんです。便利ですね。

格付けの例(出所:ブラックロックのHPより)

上図のように、ハイイールド債は、BB以下の企業の社債となり、CやDに近くづくほど、信用力の低い(信用リスクの高い)社債となります。この格付けの切り口で、HYGとJNKのポートフォリオを比較したのが以下となります↓

格付け別投資割合

  HYG JNK
BBB 1% 1%
BB 48% 44%
B 39% 41%
CCC以下 12% 14%

JNKの方が、HYGよりも格付けの低い企業への投資が多いのが分かるかと思います。

つまり、JNKは配当率が高いのですが、その分、信用力の低い(信用リスクの高い)企業に投資をしているということですね。

ただ、配当率が高い訳ではないんですね。。

パフォーマンスの優劣

過去のパフォーマンスはどうだったのでしょうか?

過去のパフォーマンス

  HYG JNK
2017年 6.1% 6.4%
過去1年 7.0% 7.6%
過去3年 4.5% 3.9%
過去5年 4.6% 4.3%

直近1年間のパフォーマンスは、JNKの方が良いようです。しかし、長期のパフォーマンスがHYGの方が良いです。これは、リターンがマイナスの局面を含むと、リスクの高いJNKの方がHYGに劣後し、プラスの局面のみの場合は、JNKが優勢となります。

直近1年間は、ほとんどプラス局面だったので、JNKが勝っているということです。マイナス局面となった2015年を含む、過去3年および過去5年はHYGが優勢となった訳です。

2015年のパフォーマンスは、HYG=▲5.0%、JNK=▲6.8%となっており、確かにHYGの方が相対的に下落リスクに強いことが分かります。

その他注意点

いずれのETFも米ドル建てなので、日本円に戻したときの為替損益に注意が必要です。

為替リスクが気になる方、HYGについては、為替変動がないように為替ヘッジをかけた商品も出ているようです。

為替ヘッジをかけると、為替リスクがない分、価格変動のリスクは減るのですが、その分だけ期待できるリターンも減るため、どちらが良いかは個々人で考える必要があるようですね~。

為替ヘッジの効果(出所:ブラックロックのHPより)

まとめ

いかがでしたか?

今回は、高い配当率が魅力のハイイールド債のETFについて、以下の2銘柄を紹介しました。

  1. HYG:iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF
  2. JNK:SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF

これらの銘柄について、以下の観点で比較・分析しました。

  • 配当率の高低:JNKに軍配
  • 経費率の高低:JNKに軍配
  • 信用力の高低:HYGに軍配
  • パフォーマンスの優劣:HYGに軍配

総括すると、相対的にリスクと配当率が高いのがJNKで、低いのがHYGと言えそうです。

どちらが良いかは、好みが分かれそうですが、個人的には、価格変動はあまり気にしないので、より高い配当が毎月チャリンチャリン入ってくるJNKですかね~。

とはいえ、価格下落リスクを気にする方は、HYGの方がオススメです。

それでは、皆さんも投資で明日を切り開きましょう!

ではでは。

※ 投資は自己責任でお願いします。

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