【高配当ETF】iシェアーズ 米国リートETFを徹底分析

「『お金に働かせる』をもっと身近に!」、eVestment BootCampの管理人、木戸です。

このカテゴリでは、管理人がオススメする投資信託(ETF)について、紹介していきます!

本日、投資仲間より米国REITの1銘柄であるストア・キャピタル(STOR)について質問をもらったので、それを口実に、米国REIT全体の指数をトラックするETFであるiシェアーズ 米国リート(1659)と合わせて紹介します。

REITは、当サイトでも紹介したHDVやPFFと並んで、高配当な投資先として投資家に人気があります。
(⇒HDVの紹介記事PFFの紹介記事

それでは、早速1659をSTORと比較しながら紹介します!

 不動産投資信託(REIT)とは?

REITは、不動産投資信託と呼ばれ、複数の不動産を束ね信託形式にして持ち分を販売し、主に不動産の賃料収入を投資家に分配する投資信託のことです。

詳細は省きますが、利益の9割を配分することを前提に、非課税のスキームとなるため配当を高く保つことができるため、高配当な銘柄として人気があります。

投資する不動産物件の種類(セクター)は、主要なものとして以下があります。

  • オフィスビル
  • 集合住宅(マンション・アパート 等)
  • 商業施設(小売・サービス 等)
  • 産業・物流施設 等

セクターによって特性が異なるため、一部のセクターに特化して投資を行うセクター特化型なのか、セクターを分散させた総合型なのか、投資の前に確認することが必要です。

REIT(リート)の概念図

REITのしくみ

(出所:三井住友アセットマネジメント『REIT(リート)とは』より図表を抜粋)

ストア・キャピタル(STOR)の概要

STORというのは、米国REITの一種になります。現在、米国には150超のREITが上場しており、その中の一つがSTORという訳です。

不動産ポートフォリオは、46の州全体で800超の物件を保有しており、セクターとしては、レストラン、ヘルスクラブ、幼児教育センター、映画館や家具店等の、商業施設を中心に投資を行うセクター特化型のREITです。

STORは、昨年の夏に、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイより投資を受け、一気に知名度を上げています↓

米REITのストア・キャピタルが急伸 バフェット氏が10%出資

26日の米株式市場で不動産投資信託(REIT)のストア・キャピタルが急伸している。前週末比2.26ドル(10.9%)高の23.03ドルを付ける場面があった。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイから3億7700万ドル(約420億円)の出資を受けたと明らかにし、大口の投資を好感した買いが入った。

(出所:日経電子版『米REITのストア・キャピタルが急伸 バフェット氏が10%出資』より抜粋)

iシェアーズ 米国リート(1659)の概要

一方で、1659はどうでしょうか?

1659は、ブラックロックが米国で運用するiShares Core U.S. REIT ETFと同様のものとなります。これは、米国株式市場に上場する複数のREITに投資を行うETFとなります。

現在は、157の米国REITに投資を行っており、このREIT一つ一つが不動産物件を保有しているため、より分散が効いた不動産ポートフォリオが構築されていることになります。

このため、詳細な不動産の物件数までは分かりかねますが、1万件は余裕で超す物件数を保有しています。また、セクターも以下のように分散されており、総合型のREITに投資するのと同様になります。

1659のセクター分散

(出所:FTSE NAREIT Fact Sheetより)

iシェアーズ 米国リート(1659)の定量分析 

それでは、1659について、STORと比較をしながら、以下の観点で分析を行います↓

  • 配当率の高低
  • 経費率の高低
  • 価格下落リスクの高低
  • パフォーマンスの優劣

配当率の高低

REITの魅力は、何と言っても高い配当率です。どちらの銘柄がどれだけ配当率が高いかを比較することで、この観点での魅力度を比較します。

さて、気になる現在の配当率は以下となります(米ドル建てベース)↓

  1659 STOR  参考:米国株式(S&P)
配当率 3.5%   1.8%

配当率の高さでは、HDVに軍配が上がりますね。

ですが、どちらも、通常の米国株式と比較すると、より高い配当率を誇っていますね。

また、いずれのETFも配当が毎四半期に分配される形式となっており、仮に100万円投資したら、年間3万円として、8千円前後のお小遣いが毎四半期チャリンチャリン入ってくることになります。

ただし、ハイイールド債の方が、配当率は高く、毎月分配なので、お得感がありますね。。

経費率の高低

続いて、経費率の高さを比較します。

ETFは便利な分、その運営にはコストがかかり、それを投資家が負担する必要があります。当然、このコストが高ければ、どれだけ配当率が高くても目減りしてしまうので、なるべく低い方が良い訳です。

これは、1659に0.20%以下のコストがかかる点に留意が必要です。一方で、STORは個別のREITのため、経費率はかかりません。

この点は、個別のREITに投資をすることのメリットといえそうです。

 

価格下落リスクの高低

続いて、価格下落リスクの高低を比較します。

STORが上場した2014/11/19から2018/1/5までの788営業日の値動きの内、①損失が出た日数と、②損失率の合計を算出・比較してみます。

  1659 STOR
損失日数 375日 346日
損失率(年率) ▲94% ▲97%

微妙な差異ですが…損失率の低い1659の方が、若干、価格下落リスクに強いようです。

パフォーマンスの優劣

過去のパフォーマンスはどうだったのでしょうか?

パフォーマンス(2017/12/31現在)

  1659 STOR
過去1年 5.29% 10.24%
過去3年(年率) 5.45% 10.31%
過去5年(年率) 8.43%

短期~長期のいずれのパフォーマンスも、STORの方が良いようです。

過去3年間は、米国不動産市況が非常に良かったため、より集中したポートフォリオを保持している方がリターンは高めに出る傾向がある点に留意が必要です。

とはいえ、バフェットも認めたSTORは、良いREITがであることは間違いなく、物件の運営が上手く行った結果、市場全体よりも良いリターンが出ていると考えられます。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、米国REIT全体の指数をトラックするETFであるiシェアーズ 米国リート(1659)について、米国REITの1銘柄であるストア・キャピタル(STOR)と比較しながら、紹介しました。

記事の内容をざっくりまとめると下記になります。

  • REITとは、複数の不動産を束ね信託形式にして持ち分を販売し、主に不動産の賃料収入を投資家に分配する投資信託のこと
  • 物件の分散度合いは、1659に軍配
  • 定量分析は?
    • 配当率の高低:STORに軍配
    • 経費率の高低:STORに軍配
    • 価格下落リスクの高低:1659に軍配
    • パフォーマンスの優劣:STORに軍配

より高い配当率やリターンを求めるのであれば、STORに投資するのが良いかもしれません。しかし、価格変動リスクは相対的に高まるため、それを嫌う人は、1659を買うことで米国REIT市場全体に投資をするのが良いと考えます。

それでは、皆さんも投資で明日を切り開きましょう!

ではでは。

※ 投資は自己責任でお願いします。

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