ロボアドバイザーを世界一丁寧に解説します

ロボアドバイザーはどうして出てきたの?

ロボアドの歴史

図表1:人とロボによる投資アドバイザーの歴史

米国発で、日本における資産運用系フィンテックの走りともいえるロボアドバイザーですが、まずはその生い立ちの歴史から紐解いていきましょう(図表1)。

当初、人によるファイナンシャルアドバイザー(FA)のビジネスは、FAが証券会社と販売契約を結び、自身の顧客がその証券会社で取引をすることで、FAにも手数料の一部が入ってくるビジネスモデルが主流でした。

このため、構造上、自身が儲けるために、FAは顧客の売買量を増やすことを目的としがちとなり、本当に顧客のためになるような資産運用のアドバイスが出来ていない状況でした。

しかし、近年、日本の金融庁の森長官も声高に叫んでいる、フィデュ―シャリ―・デューティーの浸透により、FAと顧客の利益が一致するような形で、顧客からFAへ報酬が渡るようなビジネスモデルへと変化していきました(取引手数料ではなく、顧客の資産残高に連動する形式に報酬が変化)。

これにより、証券会社等からは、独立したファイナンシャルアドバイザー(IFA)が増えていき、多くの投資家に中立的なアドバイスを提供するようになりました。

しかし、こうしたIFAによるサービスは、一人が対応できる顧客数には限界があること、最低受託残高が10万ドル程度に設定されていることから、保有する金融資産が相対的に低い世代には十分なサービス提供を出来ていませんでした。

そこで、人的コストを抑えるためにコンピューティングシステムを使い、最低受託残高を5千ドル程度と低く設定したロボアドバイザーを提供するスタートアップ企業が登場してきたという訳です。

本当にロボによる自動の資産運用支援サービスなの?

図表2:人とロボによる投資アドバイスのプロセス

実際に、ロボアドバイザーは、自動化された投資アドバイスサービスです。ただし一方で、一部メディアの報道を見ると少し誤解があるように感じます。

あたかも、人工知能(AI)が、人のアドバイザーになり代わって従来通りのアドバイスをしてくれるような書きぶりです。しかし、実態は、機械学習を応用したAIは使われておらず、サービス自体を簡素化することで、アルゴリズムによる自動化を実現しているに過ぎません(図表2)。

とはいえ、プロの投資家が利用してきたような金融テクノロジーを利用しており、大方の個人投資家が自身で考えるよりも優れたアドバイスを提供してくれるロボアドバイザーサービスがあることも事実です。

具体的なプロセスやポイントは? 

図表3:サービスのインプット・アウトプット

サービスの流れは、基本的には、どこも同じです(図表3)。
あなたがすることはたった一つ、いくつかのQ&Aに答えるだけです。

ロボアドバイザーは、①この回答と、独自に収集・分析した②金融市場データを元に、あなたにとって、最適な投資アドバイスを提供してくれます。

もちろん、最終的なアウトプットは各社でクオリティに差があるため、当サイトでは各社の比較をすることで、アドバイザー選定の手助けをします。

金融業界におけるロボアドバイザーの位置付けは?

図表4:ロボアドバイザーの位置付け

 

実は、ロボアドバイザーには、二種類があります(図表4)。

  1. 助言型
  2. 投資一任型

(A)の助言型は、投資のアドバイスをしてくれるだけで、実際の資産の売買は、あなた自身がする必要あります。一方で、(B)は売買で行ってくれる完全自動お任せとなります。

どちらが良いかは、人それぞれであるため、あなたの志向に合わせて選ぶ必要があります。

(A)は、投資アドバイスだけなら、どこも無料で提示してくれるので、一度試してみると良いかもしれません。こうした情報が簡単に無料で手に入るのは、既存の金融機関や人のファイナンシャルアドバイザーにとっては、脅威に映るでしょうね。

また、(B)は、実際の売買~投資パフォーマンスの算出~投資内容見直しまで、一通りの投資のPDCAサイクルを全て行ってくれるため、投資以外の本業に専念したい人には良いサービスと言えそうです。

同様のサービスを人が行う『ファンドラップ』もありますが、それよりも安価にサービスを受けられるため、検討の価値があるのではないでしょうか。

今回は、ロボアドバイザーの歴史からサービス内容やそのポイント等をまとめてみました。

いかがでしょうか?ロボアドバイザー。
その他の記事で、各社サービスを比較しますので、ぜひ利用を検討してみください。

  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*